今回は福岡市中央区の警固バス停から,天神を経由して中州までの約1時間のぶらりコースです。
高低差13mの,ほぼ平坦なコースです。
けやき通りを東へ
警固のバス停で降りてからは,けやき通りをぶらぶら東へ歩きます。
中古レコードショップの田口商店にぶらりと入ろうとしましたがしまっていました。ここの品ぞろえはとても多く,飽きることなくいつまでもいられます。
けやき通りは,けっこうおしゃれな通りで,けやき並木がずらったならんでいます。
ここは,フクロウの森としても有名になりました。
道沿いには,花が豊富にいけてあり,ヒガンバナまで。
花を楽しむためだけでも気持ちいい通りです。
この通りでは,11月にブックストリートのイベント「軒なし古本市」がおこなわれていましたが,コロナのため,2020年から福岡城の多聞櫓前広場からの道沿いで「ブックオカ」という名称で行われています。
たくさんの人が,道に小さな本屋を開いて売るんです。
その様子はまたレポートします。
建物も目を楽しませてくれるさまざまな意匠があり,歩いていて飽きません。
今泉あたりから左折して大名の街に入りました。
この町もとても意欲的で活気に満ち溢れています。
国際色豊かなさまざまな料理屋,雑貨屋が軒を並べ,見ていて飽きません。
若者,旅行者に交じりながら,ぱちぱち写真を撮って歩きます。
警固公園に出ました。
ビルの谷間にひらけた憩いの場所。
ここでは,くつろいでいる人たちをメディアがよく取材しています。
天神の大通りを抜けると市役所。
音楽クリエイターのイベントをやっていましたが,今回はひたすら歩くことに専念し,パス。
そのまま天神中央公園へと抜けていきます。
左には都会に現れたオアシス,アクロス。
緑の階段状に作られたビルで,とてもユニーク。
これを背景に写真に納まる人も多いです。
中央公園を抜けると,迎賓館,福博出会い橋,そして中州終点。
今日は,散歩の仕上げに,「博多壮」で元祖ワンタンメンを食べてきました。
元祖ワンタンメン「博多荘」
昭和21年創業のラーメン屋さん。創業時からずっと中州のこの位置にあります。
初代店主さんが,戦後レッドパージに会い,公職を解かれたとき,しりあいの中国人に作り方を教えてもらって開いたラーメン屋が原点だそうです。
2017年の暮れの取材当時の店主さんは3台目。お孫さんでした。
山笠では中州流(ながれ)。
初代店主さん,二代目店主さん(お父さん)の勇壮な山への台上がりの写真が飾ってありました。
初代店主さんは,中州流れの発足に尽力された方んだそうです。
博多,中州の歴史とともに歩んできた,懐かしい味のラーメン屋さんです。
ワンタンがごろごろ
真っ白なスープに緑のネギがどっさり。
ごろごろと入っているワンタンで,麺が見えません。
チャーシューは,豚バラ。色も白っぽく,よくあるとんこつラーメンの見た目の派手さは全くありません。
端を突っ込むと,麺よりも先にワンタンがひっかかるくらい。
まずはワンタンを口に入れ,ハフハフいいながら噛みました。
じわっと肉汁が口に広がります。
なつかしうまい!
でも,ワンタンで口の中の味が濃厚になってきました。
ラーメンの味がわからなくなるといけないので,いったんお水で口の中をクリーンに。
そして麺をすすります。
あー。
なつかしい味。
いわゆる白濁系のこってりとんこつではありません。
しかし,きっと原初の豚骨スープはこのようなものだったんだろうなと思わせる懐かしい味。
博多のラーメンは,きっとこのスープから生まれていったんだと思います。
そういうのも,このお店は,博多の豚骨ラーメン最古のお店なんですね。
実は,一度年末に来ていて,あまりの感動にYoutubeにアップしています。
ご覧ください。
※2022年現在,豚バラはチャーシューに変わったり,のりがなくなったりなど,2019年当時と少し変わりましたが,ワンタンの味はかわりません。
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