博多祇園山笠2022の日程 おすすめ行事の見どころと鑑賞場所について

伝統行事

2022年度の日程は7月1日(金)から,7月15日(金)までとなっています。

この記事では,7月1日から15日までの2週間にわたって行われる各行事の日程,見どころ,鑑賞場所,アクセスなどについて,みたい行事をいかに見やすくみるか,見落とさないようにしたらいいのかという点から解説します。

追い山の一番山は「恵比寿流」と決定。昨年まで、飾り山は作られましたが、山店やフィナーレを飾る追い山など、山を動かす神事は行われませんでした。なので、今年は3年ぶりに山が動きます。

また,末尾には,コロナによって中止されていた1096日を経て再開が決まった経緯についての記録しています。

 

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博多祇園山笠2022の日程と各行事の内容

祇園山笠の日程は,毎年曜日が違っても同じ日程で行われます。

以下各行事について詳しく説明します。

飾り山 一般公開

7月1日に,飾り山が一斉公開されました。博多・天神地区13箇所で展示されています。

下は,17番山笠 新天町の飾り山です。

2019年に飾り山笠について各所を取材した記事がありますので,合わせてお読みください。

まだ,イムズが存在していて,そこの吹き抜けに飾られていました。

飾り山の番号は毎年変わっていて,2019年には,上で紹介した新天町17番山笠は,10番となっています。

7月1日 9日 お汐井取り

「お汐井」とは,筥崎宮の参道の突端,箱崎浜で取れる「清めの塩」のことです。

筥崎宮が3月と9月に行う「おしおい取り」では,「お井取り」と表記されますが,山笠の行事としての「おしおい取り」は「お井取り」と表記されます。

 

お汐井取りは7月1日と9日に行われます。

1日に行われるお汐井取りは,山笠7つの流れの各当番町が集まってお汐井を取りに行く行事です。

日に行われるお汐井取りは,山笠7つの流れ全員でお汐井取りにいく行事です。

なので,9日のお汐井取りは人数も多く,次々と人が湧いてくるよう大人数で行われる大きな行事となります。

 

お汐井取りは次のように行われます。

博多の街から外に出る「石堂橋」を5時頃スタート。」

「お汐井道」という道を3km走り,箱崎の浜でお汐井を取ります

 

18時頃,筥崎宮の参道を通って筥崎浜についた男たちは,「二礼二拍手一礼」を行った後,浜に降りてお汐井をとります。

「オッショイオッショイ」という地響きのような声を響かせながら次々に到着する各流れは,とても圧巻です。

 

お汐井を取った後は,参道を上って筥崎宮に参拝,身を清めた形でまたお汐井道をとおてt博多に戻り,総鎮守の櫛田神社に参拝する頃にはもう真っ暗。

お汐井取りへの道行は,「オッショイオッショイ」という勇壮な掛け声が街に響き渡ります。

お汐井道と言っても一般道なので,整然と並びながら,車の行き交いのじゃまにならないように交通整理をしながらすすんでいきます。

交通をとめることなく,整然と行われる行事は,自然に生活にとけこんでいることを感じさせます。

15日の山笠クライマックス追い山に焦点があたりがちですが,このお汐井取りも,それは見ものです。

 

7月10日 14日 流舁き(ながれがき)

流舁き(ながれがき)」とは,舁き山(かきやま)を持った7つの流れが,それぞれの町内を山を舁いて,追い山で櫛田入りをする「舁き山」をお披露目する行事です。

ほぼ,追い山そのままに,「オイサ!オイサ!」の掛け声とともに勇壮に街を駆け抜けていきます。 

 

見てください。この勇壮な姿。たんなるてモンストレーションとは思えませんね。

 

「流舁き」は10日と14日に行われます。

14日は,翌日の山笠クライマックス「追い山」のための最終調整や,櫛田入のための事前練習の意味合いがあります。

出発は,各流れの「山小屋」の前。

山小屋とは,「飾り山」や「舁き山」を期間中納める小屋のことです。

下は,2019年千代流の山小屋。

飾り山は,期間中動くことはありませんが,舁き山は,10日の「流舁き」以降15日まで毎日博多の街を動き回ります。

「流舁き」も,まず山小屋に集結し,そこから出発してまたもどってくるんです。

下は,博多華丸さんがしている一枚。

小松政夫さんの姿も。

 

7つの流れによって出発時刻が異なります。

例年,次のようになっているようです。

7月10日の流舁き

  • 17時出発・・・中洲流れ 千代流 
  • 18時出発・・・大黒流 土居流 西流
  • 19時出発・・・恵比須流 東流

14日は,東流と値用流れ以外の5流れでの流舁きとなります。

17時出発・・・中洲流 恵比寿流

18時出発・・・大黒流 土居流 西流

19時出発・・・なし

コースは特に明かされていませんが,過去の流舁きのコースは以下のようになっていました。

舁き回るのは町内ですから,事前にコースを知らなくても,お目当ての流れの腸内にいれば出会うことができるでしょう。

一番確実なのは,「山小屋」です。

ただし,「飾り山」の山小屋が毎年ほぼ定まっているのに対し,舁き山の山小屋は,毎年持ち回る「当番町」に設置されるため,定まっていません

なので,「舁き山」の山小屋が設置されたら,こちらでもお知らせしたいと思います。

7月11日 朝山

前日夜に終わった「流舁き」からたった12時間ほど,7月11日の朝の街を舁きまわる行事です。

朝からとても勇壮な「オイサオイサ」の声が響き渡ります。

 

まだ目が覚める前のシーンとした,人通りのない静かな街の中を「オイサオイサ」と勇壮に走る朝山を見ると,,不思議な世界に迷い込んだような雰囲気に陥ります。

下は,まだ人がいない街の中を舁き回す朝山の風景です。

ここが朝山の見どころと言えます。

 

この朝山が終わった後,その日の午後には,自らの流から外に繰り出す「他流舁き」が行われます。

24時間のうちに,流舁き,朝山,他流舁の3つの催しが行われるわけですね。

15日朝のクライマックス「追い山」へ向けて,どんどん気合が入っていきます。

 

7月12日 追い山ならしとコース図

「追い山ならし」は,15日に行われるクライマックスの「追い山」のならし,つまり予行練習のことです。

15日当日のコースよりも1km短いコースとは言え,タイムも図られるとあって,山の男たちは緊張感をもって本気で走ります。

舁き山を持つ7つの流れと,「走る飾り山」として8番山の名を与えられている上川端の山は,冷泉公園横の土居通りに列をなして待ちます。これを「山列」といいます。

順番に従って土居通りを上り(櫛田神社方面に行くことを上りといいます),櫛田神社の楼門前で順番を待ちます。ここを「山留め」といいます。

この間,男たちの緊張感の中での「静」は迫力があります。

下は,コースの全体図です。

赤い丸で囲んだところがスタート地点の「山留め」です

「1」「2」「3」の赤いシンボルは,それぞれ,櫛田,東長寺,承天寺の「清道」と言われる奉納箇所です。ここで山が一周まわります。

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いよいよスタートです。「静」から,「いやあああああああっ!!!」の掛け声とともに舁き山が担ぎ上げられ,怒涛のようなスピードで櫛田神社の「清道」へ向けて神社になだれこみます。

ここを「お櫛田入」といい,タイムが図られます。

「清道」とは,山が廻る道のことです。

奉納の意味を込めて道の真ん中に建てられた旗「清道旗」の周りをまわります。ものすごい迫力です。

 

櫛田入を済ませた舁き山は,次に東長寺の清道へ向かってはしります。

東長寺は福岡藩の藩主 黒田氏の菩提寺で,櫛田神社に神主がいない時期,東長寺の住職が変わりに祝詞を上げていたということへの感謝の意味を込めて,奉納のための清道がつくられています。

上の全体コース図2 下の図では右上の赤いシンボルが東長寺清道です。

 

東長寺の清道を回った舁き山は,幅5mの狭い道をすごいスピードで走り抜け,承天寺の清道へ。

承天寺は故事による山笠発祥の地とされているため,奉納するのです。

 

こうして3つの清道を回った山は一路下呉服町へ。

そこから大博通りに入り,大きな道を南下。

また博多の街に入って冷泉町を右折して北上。

そして,赤のまるで囲んだ「追い山ならし」の「廻り止め」の奈良屋町でゴールとなります。

 

追い山当日はさらに1km走りますが,追い山ならしでもタイムが図られるため,男たちは全力で走るのです。

 

こうして,いよいよ追い山へ向けての準備がととのっていきます。

改めて全体コース図を掲載しておきます。

 

7月13日 集団山見せ

集団山見せは,いよいよクライマックスが誓7月13日。午後3時30分に,前流(ながれ)が下図の右上の「呉服町交差点」に集結。

5分ごとに明治通りを通ってゴールである福岡市役所へと表敬する行事です。

下図青色の道は,「博多」部で,緑の道は「福岡」部となります。

7月1日から15日までの山笠期間中,博多部ですべて完結していた神事としての山笠の山が,唯一福岡に入る日となります。

本来「博多祇園山笠」は櫛田神社の氏子さんたちの神事。

しかし,この集団山見せだけは,福岡市の観光誘致のために市役所から依頼されて昭和37年から始まった行事で,唯一神事ではないというのも集団山見せの特徴です。

全流の舁き山が一堂に揃い,見られるということで,人気の行事で,明治通りはたくさんの見物客でにぎわいます。

 

7月15日 早朝 追い山

7月1日から始まった博多祇園山笠のクライマックスです。

7つの流の舁き山がまだ日が明けぬ博多の街を縦横に走ります。

山の集合は午前2時ごろ

櫛田神社北方の「冷泉公園」横の土居通りに「山列」が,順番ごとに並びます。

そして,4時59分に一番山が博多の街へ駆け出します。

下の,櫛田神社清道に入ってから出るまでの「櫛田入り」のタイムを競います。

また,ゴールの追い山廻り止めまでの5.5kmのタイムも図られます。

これらのタイムを競うのは,博多の男たちの「誉(ほまれ」です。

賞があるわけではないのですが,それでも1位になるために,男たちは1年間がんばるのです。

 

各行事の鑑賞ポイント

7月1日 9日 お汐井取り

スタート地点は左下の赤いポイント 石堂大橋で一斉に「オッショイオッショイ」と走り始めるところで待つ。

右上のポイントは筥崎宮。参拝しているところを見る。

そして,左上の浜。こちらは近くで見るのもいいですが,浜を見下ろす橋から全体を見るというのもいいですね。

青のコースの「お汐井道」はせまいところがあるので注意しないといけません。

7月10日 14日 流れ舁き

流れ舁きは,各流それぞれの街を舁いてまわります。

ですので,それぞれの街にいると,山に出会いますが,一番いいのは山小屋で待っていることです。

7月10日の流舁きは,以下の時刻に山小屋に行ってみてください。

(山小屋の場所が発表されたらこちらでお知らせします)

  • 17時出発・・・中洲流れ 千代流 
  • 18時出発・・・大黒流 土居流 西流
  • 19時出発・・・恵比須流 東流

14日は,東流と値用流れ以外の5流れでの流舁きとなります。以下の時刻で山小屋に行ってみてください。

  • 17時出発・・・中洲流 恵比寿流
  • 18時出発・・・大黒流 土居流 西流
  • 19時出発・・・なし

7月11日 朝山

流舁きから12時間後,早朝に各流の街を舁きまわります。

流舁きと同じく,山小屋から出発しますので,以下の時刻に山小屋の場所に言ってみましょう

(山小屋の場所が発表されたらこちらでお知らせします)

午前5時恵比須流、土居流、大黒流、西流、東流
午前6時千代流、中洲流

追い山ならし

追い山ならしは,追い山と同じコースを走ります。

なので,以下の緑のポイント(山列,山留め,3つの清道 奈良屋町の廻り止め)のポイントは人気です。

そこが人がたくさんいますので,密を避けるため,この青のコースのどこかで見るのがいいでしょう。

南北に行き来する長い道を縦断しながら何度か山に出会うというのがいいと思います。

7月13日 集団山見せ

全部の山を一度に見られる人気の行事 集団山見せは,明治通りの呉服町交差点のスタートから福岡市役所のゴールまでの1kmのコースです。

どこもが鑑賞ポイントですが,下の緑でしめしたスタートとゴール,そして橋の上は密集するので避けたほうがいいかと思います。

7月15日 追い山

7月15日の山笠クライマックス「追い山」は,追い山ならしと同じコースですが,ゴールが変わります。

13日の追い山ならしよりも遥かに多い人数が訪れますので,緑のポイントで見る場合は,4時59分スタートよりも遥かに前,夜中からまっていないとよい場所をとれないことになります。

なので,コースの方で見るほうが余裕を持って見れますし,移動することで何度も見ることができます。

 

以上,鑑賞ポイントをあげました。

なるべく密にならない場所で見ることをおすすめします。

 

博多祇園山笠2022 実施決定までの流れ

※4月20日 博多祇園山笠は,コロナ前の形で3年ぶりに実施されることが決定しました

 

2022年度の博多祇園山笠は,2019年以来1096日ぶりに実施されます。

2021年11月 山笠実施を決定

2021年11月に博多祇園山笠振興会が総会を開いて,感染防止のガイドラインを作った上で2022年は完全な形での山笠実施を目指すことを決めました。

山笠振興会 すべての行事を行うことで決定 1月29日

実際に,どのように感染対策を行うのかなどについて,1月28日に、博多祇園山笠振興会が行われ、すべての神事を行うのとが決定されました。

すべての神事というと、お汐井取りから始まり、追い山に至るすべての行事のことです。

 

追い山の一番山は「恵比寿流」と決定。

昨年まで、飾り山は作られましたが、山店やフィナーレを飾る追い山など、山を動かす神事は行われませんでした。

なので、今年は3年ぶりに山が動きます。

 

しかし、新型コロナウィルスの感染状況によっては中止も考えられます。

博多祇園山笠振興会は、春に正式決定することにしました。

 

4月20日 博多祇園山笠 曳き山笠実施正式決定

4月20日 3年ぶりに実施することが正式に決定されました。

■博多祇園山笠振興会・武田忠也会長 「ことしは舁き山、飾り山ともに例年通り行いたいと思います。12日の追い山ならし、13日の集団山見せ、15日の追い山、ぜひとも7つの流れがそろって櫛田に奉納したいと思いますので、よろしくお願いします。」

https://news.yahoo.co.jp/articles/abb7df7463eae34e39f6ec0753af1eb667e878ed

 

これで,3年ぶりに山が動きます。

うれしいですね!

感染対策としては

山を曳く(かく)人はかなり密になります。

かなり長い距離を走るのでマスク着用では酸欠になります。なので着用は求めないとのこと。しかし5分以内で交代というルールが定められました。

山を舁いている間はマスクの着用を求めない代わりに、舁き手は5分以内で交代する、といったガイドラインを検討しています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/abb7df7463eae34e39f6ec0753af1eb667e878ed

 

まとめ

以上,博多祇園山笠2022の各行事の日程,みどころ,鑑賞ポイントについて解説しました。

例年かなり人が集まり,密集することが予想されますので,くれぐれも密にならないような鑑賞の仕方にご協力ください。

それが,2023年の開催につながります。

2022/1/8 公開

2022/1/29 追記

2022/4/20 追記

2022/5/13 追記

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プロフィール
この記事を書いた人
Fuku☆Walker

1966年から福岡にすみ,その変遷を目の当たりにしてきました。

まだ路面電車が走っていた昭和の時代から,天神ビッグバンの令和の時代
まで,55年も住んで福岡のことを知り尽くしたFukuWalkerがお届けする福岡愛にあふれたブログです。

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