780年の伝統を誇る博多祇園山笠。
毎年7月15日の未明に行われる勇壮な「追い山」の様子をニュース等でご覧になった方もおられると思います。
福博の町は、毎年6月の終わりから7月15日の間、山笠の行事やニュースなどで持ちきりとなります。
ところが、2020年の新型コロナウィルスの影響で追い山は中止。残念ながら2021年の今年も中止になりました。
しかし、嬉しいことに2021年の今年は「飾り山」は開催されることがアナウンスされています。
下のようなポスターが貼られていました。
これによると、7月1日から15日未明まで市内12箇所で飾り山が設置されます。
ぜひ、みにいってみたいですね。
以前「飾り山」について詳しく説明した記事を書いていましたので、今回はそこに追記。改めてご紹介します。
以下、2019年に書いた記事です。
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博多祇園山笠とは?
天神で会議があったので、時間まで新天町をうろうろしていましたら、こんな飾りがありました。
祭りの雰囲気ですね。
祭りといえば博多では何と言っても山笠。
正式には、博多祇園山笠と言います。
博多祇園山笠というのは、700年以上の歴史を誇る博多の祭りです
櫛田神社に祀られる素戔嗚尊(すさのおのみこと)に奉納される神事なんですね。
2016年には、ユネスコ無形文化財にも登録されました
これほどの大きな祭りなのですが、実際には博多の街の櫛田神社の氏子たちが受け継いできた町内行事なんです。
それで、山笠に参加できるのは、基本的に町内の人たちなんです。
でも後から街と深い関係を築いた人たちが受け入れられて参加していることもあります。
私の周りにも、関係地区の学校に赴任してから参加し始め、完全に山笠に夢中になり(このことを「山のぼせ」と言います。)その後学校が変わっても参加し続けている人が何人もいます。
祭の圧巻は「追い山」です
7月15日未明の博多の街を「おいさ!おいさ!」の掛け声で何トンもあるお神輿を大勢の男たちが担いで駆け抜け、櫛田神社にたどり着く時間(「お櫛田入り」と言います)を競います。
テレビでよく放送される山笠はこの行事です。
これからの主な山笠行事
6月の中旬を過ぎた頃,
すでに山笠でかつぐお神輿が準備され、もうすぐ市内あちこちに「飾り山」と呼ばれる大きな「山」が飾られます。
新天町にいけば、上のような飾り山の一つが見られます。
また,九州国立博物館にも飾り山が飾ってありました。
2019年6月22日現在,10番山が奉納の準備をしていました。
上の写真は,新天町の日本一の大時計台「メルヘンチャイム」前に奉納される飾り山です。もうすぐみられるでしょう。
メルヘンチャイムについては,こちらをどうぞ。
新天町の大時計台 「メルヘンチャイム」~福岡に来たらここに行こう!
祭の胎動
6月の中旬になると、新天町や川端商店街は、祭の雰囲気を醸し出します。
実際に関係があるのは川端商店街で、ここは、お櫛田様の隣に開ける商店街ですから、まさに中心と言ってもいいでしょう。
新天町は、「福岡」にありますので、実際には山笠のある地域とは離れています。
でも、福岡が世界に誇る祭ですから、こちらにも祭な間は大きな「飾り山」が飾られますよ。
私が見た看板は、「そろそろ飾り山が立つんだな」という、そんな山笠へ向けて吹き始めた風を感じさせる看板でした。
7月 博多祇園山笠本番
7月に入ると、15日の有名な「追い山」まで毎日のように行事があります。
- 注連おろし
- お汐井とり
- 流れ舁き
- 追い山ならし
- 集団山見せ
- そして7月15日の早朝の追い山。
この間は、学校も山笠一色になります。
7月15日は、山笠に参加した子供達が、眠い目をこすりながら登校します。
関係地域ではない学校にも、保護者が関係地域出身の方がおられ、子どもを追い山に参加させるので早引き、遅刻のお願いに来られることがありますね。
2019年7月1日 飾り山、一斉にお披露目
2019年7月1日(月)、飾り山が一斉にお披露目になりました。
全部で14本(!)の飾り山が、博多の街を中心に、お披露目になりました。
櫛田神社や上川端通、川端中央街など、櫛田神社お膝元の地区。
大黒流、東流、西流、キャナルシティ博多リバレイン、東長寺などの博多地区。
そして、新天町、ソラリア、渡辺通り、天神一丁目などの天神地区に合わせて14本です。
お披露目期間中になんとか撮影してきたいと思っています。
次の記事はこちらです
2019年7月6日,福博の街の各所に飾られている飾り山笠を取材してきました。
以下の記事にまとめていますので,ご覧ください。
豪華絢爛たる飾り山をひとつひとつ回って撮影しています。
更新履歴
2019-6-20 公開
2021-6-12 追記
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