飾り山笠は,毎年,博多祇園山笠が開幕する7月1日から7月14日まで,博多部を中心とした14箇所でみることができます。
2021年は,飾り山笠だけの公開が行われました。
コロナ禍に負けずに行われる博多祇園山笠2021〜飾り山笠を紹介
2022年は,2019年以来,1096日ぶりに実施されることが4月20日に決まりました。以下の記事参照。
「飾り山笠」の一つ一つを取材してきた記事がありましたので,2019年の飾り山笠ではありますが,今これからの公開にちなんで紹介したいと思います。
以下,2019年の記事から
飾り山笠の紹介
7月1日からいよいよ飾り山笠が公開されています。
実際に博多の街を勇壮に駆け抜ける「追い山」で担がれるヤマではなく、飾って目を楽しませる山笠。
この時期の福博の街を彩る風物詩となっています。
今日は、その中からいくつかの飾り山を訪れて撮影してきましたので、紹介します。
それぞれの飾り山には表と裏があります。
表は、櫛田神社の方を向いている方。
裏は「見送り」と呼ばれます。山が目の前を通り過ぎた時に、振り返って見送る方の面というわけですね。
人形は,博多人形師さんたちが数か月かけて,腕によりをかけてつくります。
動画で,臨場感を味わってみませんか?
「飾り山」とは
山笠には、担いで走る山笠「舁き山」と、みて楽しむ飾り山笠とがあります。
壮麗で絢爛豪華な飾り山笠ですが、昔の写真を見てみると、この飾り山自体を担いで走っていたらしいです。
電線が張り巡らされるようになってから担いで走ることができなくなり、少し小さくした「舁き山(かきやま)」が作られるようになったのだそうです。
博多・天神地区14か所に展示されている飾り山。
1番~7番までは,曳山で,実際に担いで走る神輿
8番以降が飾り山として奉納されているもので,山笠が終わったら撤去されます。
それでは,天神地区の方から,山笠の中心地 中州,川端地区にかけてご紹介します。
新天町~十番山笠
新天町の飾り山は、以前紹介したメルヘンチャイムの向かいにあります。
こちらの記事もどうぞ。メルヘンチャイムの紹介です。
これは、夜撮影しました。
夜はライトアップされて、それは綺麗です。
天神一丁目〜十二番山笠
天神一丁目の十二番山笠は,エルガーラのアーケード内ではなく、今年は(2019年)イムズの吹き抜けに飾られていました。
3階分を突き抜ける壮大な山。(動画では2階分と言ってしまってます)
昔はこの大きさで実際に走っていたらしいですから驚きです。
飾る場所と相まって、とにかく豪華ですね。
※2022年4月12日 追記 このいイムズも,2021年8月を持って閉店。現在解体されている最中です。
中洲~六番山笠中州流
6番山笠は,中州流の舁き山なのですが,千代流,東流,そしてこの中州流の三つの流(ながれ)は,舁き山だけでなく,飾り山笠も出しています。
正装されている氏子の方にお話を聞きました。
表と見送りのことです。
「義経」の方が全国的になの知られた題材ですので、私はてっきりこちらが表だと思ってたのです。
そこで、「勇姿剣洗川」の方を見送りと思って話を聞いてみると、やらこちらが表です」とのこと。
「お櫛田様の方を向いている方が表です」
そうでした。山笠は、櫛田神社の氏子による神事ですから当然のことでした。
表の「勇姿剣洗川」の題材は菊池氏の話で,菊池氏は鎌倉~南北朝にかけて九州一円に勢力を持った武家。ですから,こちらの方が表なのですね。
上川端通り~川端ぜんざい内
川端ぜんざい内には,年中飾り山が飾られています。
川端商店街を訪れる人は、いつでも飾り山を見ることができます。
このお店自体が小アーケードのようになっていて,そこに奉納されています。
上川端通~八番山笠
こちがら,今年の上川端通の飾り山。
かつぎ棒の上に、「走る飾り山笠」の札が見えます。
普通は、飾り山と追い山に使う担いで走る「舁き山」は分けられているのですが、上川端通りの山笠はそれ自体を担いで走るのですね。
アーケードに入る大きさで作らねばならないことと関係があるのでしょうか。
櫛田神社内
櫛田神社の飾り山は,年中ここに飾られています。
山笠の本山である櫛田神社境内にあるということで,特別なものです。
境内内にあるので、解説の方の話によると表も見送りもないようです。
どちらも表レベルの見事な飾り山となっています。
川端中央街〜十七番山笠
宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘。
宮本武蔵を、知らない世代が出てきているかもしれませんから、このような機会があるのはいいですね。
川端商店街のリバレイン側(北側)から入るとすぐに川端中央街の飾り山があります。
見えるのは、下の見送りです。櫛田神社は通りの向こうですから、こちらが見送りとなるのですね。
今年はローカル番組のキャスターでした。
博多リバレイン〜十一番山笠
リバレインの飾り山笠は、通りに面したところに建てられていましたが、今年はリバレインモールの北側に移動していました。
アーケードの中に作ることで、周りの櫓を作らなくていいですね。
まだまだあります
まだまだみていない飾り山がたくさんあります。
- ソラリア~九番山笠
- キャナルシティ~十六番山笠
- 東流~五番山笠
- 博多駅商店連合会~一五番山笠
- 福岡ドーム~十四番山笠
- 渡辺通一丁目~十三番山笠
- 千代流~一番山笠
残りは7つ。
かなり広範囲に広がっていますから一度にはみられませんでした。
これこそチャリチャリを使うべきですね。
シェア自転車のメルチャリはこんなに便利ということを丁寧に解説
簡単に借りられるシェア自転車です。福博観光にこよなく便利。、
福岡に来られた際、博多駅を使われた方は、すぐに一つ見るとこができますね。
また、少し足をのばせば、キャナルシティの飾り山がみられます。
次回は、東の方を中心に、メルチャリで見て回ります。
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更新履歴
2019-7-6 公開
2021-7-1 加筆
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